【義務】旅客船 最低賠償額引き上げへ

このたび国土交通省は、旅客船事業者が契約する損害賠償責任保険の最低賠償額を、旅客1人あたり3,000万円から1億円に引き上げる方針を決めました。

また、利用者が事業者を選ぶ基準となるよう、加入している保険内容の公表も義務づけるということです。

北海道・知床半島沖で26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故を受けての改定と思われます。

遊覧船(旅客船)として船舶を使用する場合、事業者は万が一の事故に備えて「船客傷害賠償責任保険」という保険への加入が求められます。

この船客傷害賠償責任保険は古くから、旅客1人あたりの賠償額が3,000万円以上の保険加入が条件となっていましたが、有識者から「少なすぎる」との指摘があり、補償を充実させることが決まりました。

ちなみに、1億円に引き上げる場合、事業者が払う保険料は現行の2.5倍に増える見込みと言われています。

実は、レジャー用のヨットやプレジャーボートは、保険加入が義務化されていません。意外と保険の加入率は低く、無保険の船もあるようです。

船も、陸上の自動車と同じように何が起こるかわかりません。いざ事故が起こった時の危険度は,陸上よりも大きいことを知っておきましょう。

船に関する保険で、ご不明な点がございましたらいつでもお気軽にお問い合わせください。